心のヒント

kakunen

心のヒントになるようなことを書いています。仏教的要素を含まないものもたまにあります。

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「買ったものだから」で終わらない「いただきます」の意味~命と感謝のバトンを受け取る食卓~

先日、家族で食卓を囲んでいた時のこと。いつものように食事の前に皆で手を合わせ、「いただきます」と声を揃えました。すると、小学校低学年の息子が、きょとんとした顔で私の顔を見上げ、こう尋ねたのです。「ねぇ、お父さん。どうして『いただきます』って...
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日常生活に息づく「感謝の心」~「場に礼する」ことから始まる豊かな人生

日々の暮らしの中で、ふと立ち止まって「ありがとう」と、心からの感謝を感じる瞬間はありますでしょうか。住職としてお寺におりますと、多くの方が様々な想いを抱えてお参りに来られます。その姿を拝見するたびに、現代社会を生きる皆様が、いかに多くの情報...
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なぜハンドルを握ると怒りが湧くのか?運転と心の鎮め方

私も田舎に住んでおりますので、日々ハンドルを握る機会がございます。家族を乗せての買い物や、子どもの送り迎え。車は私たちの生活に欠かせない便利な道具です。しかし、不思議なもので、この鉄の箱の中に入ると、普段は温厚な人でも、些細なことでカッとな...
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「故人を偲ぶのが辛い」と感じるあなたへ。住職が語る、心が安らぐ思い出との向き合い方

この文章を読んでくださっているあなたは、きっと、大切な方を亡くされ、深い悲しみの中にいらっしゃるのかもしれません。ふとした瞬間に込み上げてくる故人への想い。温かい思い出が心を慰めてくれる時もあれば、どうしようもない寂しさが胸を締め付け、故人...
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お寺の住職が解説。お布施と寄付、その意味と違いをご存知ですか?

お寺の住職が解説。お布施と寄付、その意味と違いをご存知ですか?日頃、お寺の務めをしておりますと、檀家だんかさんや地域の方々から様々なご相談を受けます。その中でも、「今さら聞きづらいのだけれど…」と前置きされて、よく尋ねられるのがお金にまつわ...
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檀家制度のその先へ。未来のお寺を護持するための「会員制度」という新たな選択肢

ご住職、そして寺院役員の皆様。日々の法務ほうむに、また伽藍がらんの維持と寺院運営にご尽力じんりょくのことと、心より敬意を表します。私もまた、地方の小さな寺を預かる身として、皆様と同じく、お寺の未来について深く思いを馳はせる毎日でございます。...
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お寺や神社は「入り方」が一番大切。敬意を示す服装と一礼の心得

最近は、若い方からご年配の方まで、多くの方がお寺や神社に足を運んでくださるようになりました。御朱印集めを楽しまれたり、美しい庭園や建物を眺めて心を落ち着かせたりと、その目的は様々でしょう。私たち僧侶にとって、お寺が人々の憩いの場となることは...
お賽銭100円記事

面倒なあの人との関係が変わる?「プライドを捨てたふり」という賢い処世術

はじめに:なぜ、私たちは「あの人」に心をかき乱されるのか私たちは日々、多くの人との関わりの中で生きています。その中で、どうしても「この人と話していると疲れてしまう」「なんだか棘のある言い方をされるな」と感じてしまう相手、いわゆる「面倒な人」...
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AI時代に「人間らしさ」を見つめ直す仏教の視点

はじめに:AI時代の到来と揺らぐ「人間らしさ」近年、人工知能、いわゆるAIの進化は目覚ましく、私たちの想像をはるかに超えるスピードで社会のあり方を変えつつあります。スマートフォン一つとっても、AIが私たちの生活に深く根差していることを実感し...
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仏教に学ぶ「今ここ」を意識する生き方:物忘れと心の散漫に悩むあなたへ

はじめに:物忘れは「加齢」だけが原因ではない?皆様、こんにちは。子どもの成長とともに自身の時間の流れをひしひしと感じる毎日です。最近、「あれ、なんだっけ?」「どこに置いたかな?」といった、いわゆる物忘れが増えたと感じることはありませんか?多...
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慌ただしい日々の中で見失いがちな「心」の平穏を取り戻す

こんにちは。私の日々の暮らしは、法事や檀家さんとの交流、子どもの送り迎えに学校行事、そして寺の維持管理と、時間の流れはあっという間です。皆様もそうではないでしょうか。現代社会は、私たちに常に何かを求め、効率性や生産性を重視するあまり、知らず...
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第二の人生、新たな始まりの時:縁(えにし)を結び、豊かさを育む

この度、皆様にご紹介したいのは、「第二の人生」をより豊かに、そして心穏やかに過ごすためのヒントです。お寺という場所柄、様々な方々との出会いがあり、人生の節目に立つ多くのご相談を受けてまいりました。特に、定年退職という人生の大きな節目を迎え、...
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子離れに感じる寂しさとの向き合い方:仏教の教えに学ぶ「手放す」心と新たな生きがい

1. 「子離れ」は親にとっての大きな節目美しい花々を見ると、命の尊さ、そして移りゆく時の流れを感じずにはいられません。それは、私たち親が子どもたちの成長を見守る中で感じる気持ちと、どこか重なる部分があるように思います。お子様が成長し、親の手...
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「病」と共に生きる智慧:難病や慢性的な病と向き合うあなたへ

はじめに:病は人生の道連れ片田舎にある小さなお寺で、住職をしております。これまで多くの方々と向き合い、さまざまな人生の「苦」に触れてきました。その中で、特に心を痛めるのが、病の苦しみと向き合う方々の姿です。病は、私たちの身体だけでなく、心に...
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「多様な性」を認め合う仏教の寛容さ:すべての存在を受け入れる慈悲の心

皆さま、こんにちは。この時代、子ども達を見ていると、本当に様々な価値観や生き方があるのだなと、改めて感じることが多くなりました。近年、「多様な性」という言葉を耳にする機会が増えました。LGBTQ+といった言葉も広く知られるようになり、性のあ...
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「終活」について考えてみた

「終活」と聞いて、皆さまはどのようなイメージをお持ちになるでしょうか。もしかしたら、「まだ早い」「縁起でもない」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。確かに、「終活」という言葉は、「終わり」や「死」といった、少しばかり重々しい響きを伴う...
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SNSでの誹謗中傷にどう向き合うか:心ない言葉から心の平安を守る道

SNSが私たちの生活に深く根ざした現代、便利さや楽しさの一方で、心ない言葉、いわゆる誹謗中傷に悩まされるケースが増えています。見知らぬ人からの攻撃的なコメント、根拠のない噂、正義感を振りかざした過剰な批判。そうしたネット上の悪意ある言葉に傷...
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「お寺離れ」は本当か? 住職である私が感じる、若者がお寺に惹かれる意外な理由

近頃よく「お寺離れ」という言葉を耳にいたしますな。確かに、昔のように地域の方々がお寺に集う機会は減ったやもしれません。しかし、本当にそうなのでしょうか。私がお寺の境内で日々を過ごしておりますと、むしろ以前よりも若い方々が足を運んでくださる姿...
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企業の研修にも使える? チームビルディングに役立つ禅の教え

最近よく耳にするのが、企業研修や人材育成の現場で「禅」や「マインドフルネス」という言葉が注目されている、というお話です。「仏教の教えが、ビジネスの役に立つの?」と意外に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、多くの企業が抱える「チー...
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御朱印集めがスタンプラリーになっていませんか?お寺の住職が語る、神仏とのご縁を深める本当の愉しみ方

最近、お寺や神社にお参りすると、世代を問わず多くの方が御朱印帳を手にされているのをお見かけします。美しい御朱印や、個性的なデザインの御朱印帳も増え、旅の記念や趣味として御朱印集めを楽しまれる方が増えているのは、仏様に仕える者として大変喜ばし...
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